酸素解離曲線は横軸を酸素分圧(PaO2),縦軸をヘモグロビン酸素飽和度(SaO2)として,両者の関係を表したグラフである.右方にシフト(移動)すれば,同じPaO2でもSaO2は低くなり,ヘモグロビンが酸素を解離しやすくなることを意味する.酸素を必要としている末梢組織で,酸素解離曲線が右方シフトすれば,より多くの酸素を末梢に届けることができるようになる.酸素を必要とする末梢組織,例えば活動している筋肉の状態を想像すれば,右方シフトが生じる状態を理解できる. I26 I7(14版),I-a2(15版) 呼27
選択肢解説
×a 動脈血中H+が増える.
動脈血中H+が増えるということはpHの低下を意味しており,酸素解離曲線は右方シフトする.
×b 動脈血中HCO3-が減る.
動脈血中HCO3-が減ればpHは低下し,酸素解離曲線は右方シフトする.
○c 動脈血中CO2分圧が下がる.
動脈血中CO2分圧が下がれば,酸素解離曲線は左方シフトする.
呼吸器
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